そもそも吹奏楽はオーケストラ(以後オケと表示)と違い管楽器主体に打楽器を加えた形でできています。
小、中、高と部活動で吹奏楽が多いのは、一般的に弦楽器よりも管楽器のほうが上達が早いとされているのも理由の一つとしてあげられます。
又、オケとは違い行進、行事等の音楽的活動以外にも使われることも多いことも吹奏楽の普及の要因といえるでしょう。
以上のことから吹奏楽はとても身近なものであるといえます。
それでは各楽器ごとの役割、特性について解説していきましょう
フルート、ピッコロ
フルートの音は管楽器の中で最も「正弦波」(倍音が少ない)に近いため他の音に隠されやすくフォルテ(以後fと表示)ピアノ(以後Pと表示)の範囲も狭い。
他の楽器が静かな場面でのメロディーなどで活躍する。
ピッコロは音が鋭く1本2本で他の楽器に対抗できるほどである。
オーボエ、イングリッシュホルン
オーボエは倍音がひじょうに多く音の通る楽器、独特の音色を持つ。
演奏者、楽器の状態によって音色に大きな差がでやすくPでの演奏が難しい。
長調では素朴な、短調では暗い部分を吹く。独奏に多く使われる。
イングリッシュホルンはオーボエよりも柔らかい音色で、やはり独奏に多く使われる。
クラリネット
木管の中で極めて大きなダイナミクスを持っている。
mfまでは他の楽器と混ざりやすくf以上になると他の楽器を振り切って前に出る。
B♭、A管が主体。A管は深く落ち着いた音色である。
E♭管は音程が不安定で楽器の良し悪しが特に出やすい楽器である。
独奏、和音共に使われ、オケのバイオリンの代わりとして使われる。
ファゴット
独特の音色を持ち各音の出る場所がマチマチ。
低音域では左手の運指のみになるので早いパッセージが難しい。
低音部のハーモニーとして多く使われる。
サックス
木管楽器ではあるが金属の管体を持つ。ソプラノ、アルト、テナー、バリトンが主流。
太く柔らかい音色を持ち、表情豊か。
トランペット、コルネット
トランペットは輝かしい音で独奏、和音とも多用される。
コルネットは現在ではトランペットに音色、音域ともに近い。
トランペットよりダイナミクスレンジが狭い。まろやかで滑らかな音色を持つ。
トロンボーン
古典では少ないが近代ではアルト、テナー、バスの3種で使われ和音を作る。
チューバ
金管の中で最低音を担当、トロンボーンと組んで4声和音を作る。
フリューゲルホルン
トランペット、コルネットと同じB♭音域だが、ずっと柔らかい音色を持つ。
Jazzに多用される。
アルトホルン、メロフォン
サクソルン族の楽器。メロフォンはアルトホルンの変形。
柔らかい音色を持ち、後打(弱拍)のリズムをうけもつ。。
バリトン
フリューゲルホルンの1オクターブ下の音域を持つサクソルン族のB♭管。
ユーフォニウムの上の倍音をうけもち、中音域のリズム、メロディーをうけもつ。
ユーフォニウム
バリトンと同じ音域でバリトンに比べ太く、柔らかい音色。
マーチ中のオブリガートをうけもつ。
バス、スーザホーン
バスはチューバと音色で区別される。
イギリスではロータリーチューバは使われず、複数のバスで強拍を打つ。E♭管を使うとバスの音が効果的に使われる。
イギリス式のバンドでは常にE♭バスが使われる。
スーザホーンは行進用に持ちやすくベルを前に向けたもの。